タイバンコク主要スポット4ヶ所(なんとワットポーまで)をジャックして先日のフジフイルムのX-Summit BKK 2023で新しく発表されたばかりの新作ミラーレスカメラX-S20と広角単焦点レンズのXF8mm f3.5をメイン軸に開催された新商品と写真作品を組み合わせたような展示会『FUJIKINA BANGKOK 2023』に行ってきました。
開催地の各所の道や建物の中に飾られたX-S20で撮った写真家さんたちの作品を眺めながら僕たちも新発表のX-S20、それに新しく出るXF8mm f3.5の広角単焦点レンズを自由に手に取って自由に撮影する事ができました。自分のカメラにXF8mmのレンズを付けて撮影してみたり、特に自分のSDカードをX-S20に差し込んで撮った写真を持ち帰れるのは良い試みだなと思いました。
時間の都合もあって4ヶ所の内3ヶ所しか回れませんでしたが展示会のスケールも大きく、タイでここまでカメラの新作発表のために大掛かりに開催された展示イベントは今までに無かったんじゃないでしょうか。フジフイルムの本気がビシバシと伝わってきました。
【X-S20を触ってみて】
見た目は前機種のX-S10とほとんど変わらない感じ。性能はもちろん良くなってるんでしょう。カメラ本体は僕の使ってるX-T5よりは小さいけど、すごい小さいというわけじゃない。プラスチック感が強いので物としての質感はX-T5の方が大分良いかな。被写体に合わせて被写体認識が自動で切り替わる機能はX-T5だと手動で切り替えないといけないので良いなと思いました。今もしX-T5を持って無かったら買うのかどうか?野鳥撮影では急に悪天候になることもあるし、ライブハウスでの撮影もライブ中はビールや水が掛かってしまう事もあるので防塵防滴になって無いカメラを進んで選ぼうとは僕は思わないかな。販売価格は18万円くらいでしょうか?X-T5がタイでは日本円で25万円ぐらいだったので正直X-S20が高いのかどうかの感覚はわかりません。
今回の『FUJIKINA BANGKOK 2023』。カメラのスペックにフォーカスした展示会では無く、フジフイルムの世界観みたいなものを具現化したような趣向で個人的にはとても良かったです。僕はずっとバンド活動でベースを弾いてますが、楽器に対するこだわりは多分相当あるものの、スペックや売れてる売れてないで楽器を選んだ事って無いんですよね。何となくカメラも突き詰めるとそういう類なのかなと。特にフジフイルムのカメラを選ぶ人のほとんどがスペック以上にフジのカメラのデザインだったり、フジのカメラが写す写真の色だったりが好きで選んでるんじゃないかと思いますが、そういう人にはきっと刺さった新商品と写真作品の展示会だったと思います。機能や性能など、どうしても現実的な部分にフォーカスされてしまうこの時代に、カメラを持って何か写真が撮りたくなるような、そんな想像力を掻き立ててくれる斬新な展示イベントでした。
【XF8mm f3.5 R WR】
X-S20と一緒に発表された35mm換算で12mm相当に値するXF8mm f3.5の広角単焦点レンズ。星空を広く撮るのなら良いけど、正直僕はあまりパースが効いた写真は好きじゃないので、ほんと1枚2枚撮影してみた程度ですが。ただ、X-Summitの新作発表ムービーの中での寺院の写真なんかはすごい良いなと思いました。なので建物とか撮る人には待ってましたの8mmなのかも知れませんね。
僕は今フジフイルムのX-T5をメイン機で使ってますが、いつか新しいカメラに買い替える時がきてもまたフジフイルムのカメラにしたいなと思わしてくれる、そんな1日でした。
Fujifilm X-T5 / Xf35mm f1.4 R
photo by yotarosuite
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